耳の後ろのタトゥー切除
2014.07.18
こんにちは、あらおクリニック院長の荒尾です。
今日は耳の後ろの刺青を切除した症例です。
タトゥーの色は黒一色なので、レーザーで綺麗に消せるため手術の必要はないとお話ししたのですが、時間的にレーザーはどうしても出来ないということで切除手術を行いました。
手術となるときずあとがどうしても出来てしまうのですが、なるべく目立たないきずあとにすることを考え手術を計画しました。
デザインです。正常な皮膚は余り取らないように、きずあとが長くならないように気をつけます。
形成外科できずあとを目立たなくする時に使う、W(ダブリュー)形成術の手法を応用しています。
W形成術は、そもそも傷あとを目立たなくすることを目的とした手術ですので、今回の手術も縫い終わったあとの状態がジグザグとなり、見た目に目立たなくなることを期待しています。
切除の際、刺青を含め紡錐形にデザインしてしまうと皮膚を余計に切除しなければならず、皮膚に余裕がなくなったり創縁の血行が悪くなったりするので注意が必要です。
縫合終了時です。
真皮縫合を吸収糸で行い、表面は6-0ナイロンで縫合しています。
W形成術で大事なのは、ジグザグの頂点部分の血行です。一見細かく縫っているだけのように見えますが、中縫い、剥離、糸を通す角度を計算して手術します。
タトゥー・刺青はレーザーで綺麗に消せますので、まずはレーザー治療をおすすめしていますが、就職や結婚、その他時間的な制約がある場合には手術もお受けしています。
手術代金は形状により、縫合線1cmあたり2万5千~3万円ですが、大きい刺青の場合のcmあたり料金は安くなります。ご相談下さいませ。
あらおクリニック
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