手の甲のタトゥー除去手術
2014.02.07
こんにちは、院長の荒尾です。手の甲のタトゥーのモニターさんの写真です。
手の甲の赤い文様のタトゥーがありますね。
このように黒以外の色ですとQスイッチレーザーで消すことは出来ません。レーザーが赤い色に反応してくれないからです。
アブレーション(削る)レーザーであるサイトンレーザー、または手術の選択になります。
手術にも、切り取って(削りとって)から他所から皮膚を移植する方法と、切り取って縫い縮める方法がありますが、時間に余裕さえあれば手術で切り取って縫い縮めるのが一番跡がきれいになる方法です。
今回は、手の甲の表面積に対してタトゥーが大きすぎるため、1度の手術では取り切ることが出来ません。2回に分けて縫い縮めることにしました(連続縫縮術といいます)。
これより下方には手術の前後の写真が掲載されています。
ご覧になりたい方のみ、画面をスクロールしてお進み下さい。
1回目の手術の時に、2回目縫い縮めやすく計算してデザインしています。
2回目の手術のとき、皮膚が伸びているのがわかります。それだけ人間の皮膚は伸縮性があるのです。
それでも2回目の手術のとき、皮膚はパッツンパッツンでした。
血行に不安があったため、剥離はほとんどせず中縫い(真皮縫合)を丁寧に行いました。さらに、抜糸までシーネ(添え木)固定をして、皮膚が壊死してしまわないように工夫しました。結果、皮膚は壊死せずに無事抜糸できました。
これなら、1本のきずあとですみますね。
手術前の状態。
1回目の手術終了時。
二回目の手術のデザインです。
無事、抜糸終了!
術後しばらくは、きずを安静にするために外科用のテープで固定します。
長く続ければ続けるほどきれいな結果となります。
タトゥーのレーザー治療も、レーザーが出来ない場合の手術治療もあらおクリニックでは行っています。刺青・タトゥー(アートメイクもOK)の除去をご希望の方はカウンセリングをお受け下さいませ。
あらおクリニックの刺青・タトゥー治療
Qスイッチアレキサンドライトレーザー
アメリカで「タトゥーレーザー」と呼ばれるレーザーを使用。黒系統のタトゥーに有効です。
手術
単純縫縮(1回で切り取る)、連続縫縮(2~3回に分けて切り取る)、皮膚移植が可能です。
サイトンレーザー
レーザーでタトゥーを削ります。1回の治療でほぼ消えますが、ヤケドのような跡になります。
あらおクリニック
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