【コラム】光線療法(エキシマ)について【皮膚科】
2023.12.22
こんにちは。副院長の大橋です。
今日は「エキシマライト」という、機械で行う皮膚治療をご紹介します。
昔から日光浴をすると皮膚炎がよくなることが知られていました。
特定の波長の紫外線には炎症を抑える作用があり、様々な皮膚病に効果があります。
近年は、エキシマライトという光線発生装置(局所用)も開発され、
当院でもウシオ電機製の「セラビームUV308mini」を導入し、皮膚病の治療に役立てております。
これは308nm波長のエキシマライトを発生する装置で、約5cm四方ずつ照射できます。
あてられる面積は狭いのですが、強力です。
局所的にエキシマライトを照射します。
1照射あたり数十秒程度で照射範囲によって時間は変わり、だいたい1回あたり5~10分前後です。
週1回~2週間に1回の通院になります。
手湿疹や円形脱毛症や尋常性白斑の現局した部分に有効です。
有害な紫外線をカットする特殊フィルターを使用しているため、日焼けのような赤みが出にくくなっています。
照射時痛みはなく、じんわりと温かさを感じます。
手湿疹やアトピー性皮膚炎、尋常性白斑、円形脱毛症、尋常性乾癬などで保険適応になります。
3割負担の方で1回約1,000円です。
副院長 大橋洋之(皮膚科)日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
診療日 月・火・水・金・土(午前のみ、3,5週は終日)